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酒井家のしあわせ

窓際に座る少年を乗せ、暮れゆく山道をバスが走り抜ける。
窓の向こうに広がる、哀しいくらい美しい夕焼け空に、
まさやんの音楽がゆるやかに溶けていった。

音楽:山崎まさよし でなければたぶん、観に行くこともなかった映画『酒井家のしあわせ』。

主人公である、中学2年生の少年の言葉を借りれば、家族は「ウザイ」。
そこにあるのがあたりまえで、退屈な日常のようにずっと続くもの。

一番近くてよく知ってるはずだけど、ホントはそれぞれがたくさんの謎と秘密を抱えている。

「フツーの家族」なんて、実はこの世に存在しなくて、
どこか気恥ずかしく、居心地がいいようで悪いのが、
家族なのではないかと、わたしも最近思うようになったのだけど、
それを再確認させてくれる映画だった。
* * *
異性に興味を持ち始めた思春期真っ只中の中2男子、
おませな妹、影が薄く意味不明な父、大阪のおばちゃん以外の
形容が見つからない、典型的な肝っ玉母さん。

ステレオタイプの登場人物と、想像できうる日常、わかりやすい伏線。
ストーリー展開も少々ムリがあるけれど、
まさやんの音楽がそんな家族に息を吹き込んでいたような気がする。

緊張感のないゆるいスタイルが、主婦のリアルさと、
そこはかとない色香を醸し出していた母役の友近。

気丈なおかんが、病院で感情をあらわにして涙を流す場面は、
最高の泣かせどころだと思うのだけれど、
なぜかそこだけお芝居に見えてしまったのが残念(あくまでも私の主観)。
バラエティ番組で、ほかの芸人が笑っているとき、一歩引いてるように見えるときがある。
素が見えにくい人だなと思う。
ものすごく器用だけど、案外、自分の気持ちを表現するのは苦手だったりするのかしら。
ちょっと親近感がわく。

おかっぱ頭の妹が「ほたるの墓」に出てきた妹の実写版のようで、
別の意味で涙を誘った。
主役の少年は、角度によって顔の印象が変わるので、
なかなか顔を覚えられなかった。でもきっと、それが俳優の強みなのかも。

いつでも幸薄そうなユースケ・サンタマリア。
生命力がなく消え入りそうな父のはかなさが伝わってきた。
けっして男前ではないけれど、年を重ねるごとに哀感がにじみ出て、
存在感を増していく。
結婚するなら、こういう人が狙い目か。。

それにしても家族って何だろう。
解散したときにはじめて、その存在感、つながり、温かさ、しあわせが分かるのかも知れない。

酒井家の玄関にあった「金魚鉢」。
あれは、家族みんなで夏祭りに行った遠い日の、思い出のカタチだったのだろうか…。
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